最近の乙女ゲーム事情
乙女ゲーム事情と言うほど最近は乙女ゲームをプレイしないが、ここ数年の乙女ゲームはぬるゲーを通り越してクソゲーばかり。
選択肢もほぼないノベルゲーム物、落とす相手よりがっつり主人公が目立ってるスチル絵、好感度が0の状態でも甘い台詞を吐きまくるキャラ……極めつけは相手を選んで最初からキャラルートに入るシステム。
これをRPGで表すと、自分で操作せずに動く主人公、仲間の必殺技の際必ず一枚噛んでくる主人公、最初からレベルが高く敵も弱く装備品選びたいたい放題。
こんなの面白いか?全然面白くないだろ。1分で飽きる。
しかしこんな暴挙を平然とやってのけているのが現状の乙女ゲーム。
誰がこんな物買うんだ?と色々調べてみたら、更に驚きの事実。
最近のプレイヤーは内容やシステムよりまずキャラ萌えで買う、ということ。
キャラ萌えとはつまり、キャラの見た目、公式で発表されているプロフィールなど要は見た目重視ということ。
また声優さん重視の人もちらほら見かけた……。
要はそのキャラの背景などいらず、また俺様やクールなどテンプレに乗っかった薄っぺらいもので許される、というか逆にそれを求められているらしい。
私は乙女ゲーム世代で言えば恐らく第二世代くらいにあたる、ときメモGSで育った。
あの2年目の春校舎裏で葉月くんが子猫に自分の名前をつけていて、初めて苗字ではなく下の名前で呼ばれるという感動を今の子は知らないのだろうか。
適当に○ボタン連打していれば回収できてしまうスチルに満足しているのだろうか。
ジェネレーションギャップと言うにはあまりにも落差が激しい。
恐らく服装のコーディネートからデートの約束、フラグを立てたりなんていう乙女ゲームは昨今には存在しないだろう。
乙女ゲームと銘打ってる物よりも牧場物語やアトリエシリーズの方がよっぽど恋愛していると思う。
しかしながらPS STOREなどのレビューを見ると意外にもそういう薄っぺら乙女ゲームは酷評を受けていたりする。
やはりストアにレビューを書き込むほどのヘビーゲーマーには物足りないようだ。
それにシステム的には物足りない物でも良作はあったりする。
中でもずるずるに泣きまくったのが「花咲くまにまに」。
珍しくキャラ選択なしの自力でフラグ立ててからのルート入り。
音ゲー要素もありつつ1つのキャラに3つエンディングが用意されている。
しかも隠しキャラのルートが正規っぽい、かつ、一番泣ける(個人的に)。
プレイしたのはもう2年程前なのだが未だに忘れられない名作。
クソゲーが量産される中珍しく丁寧に作られた作品ではないかと感じた。
それと未プレイなのだが、「華ヤカ哉、我ガ一族」
こちらも発売は7年前だが未だに人気を誇っているゲーム。
ゲームのクオリティも高いのだろうが、やはりそれ程近年は良質なゲームが出ていないということなんだろうか。(まあこのゲームの販売元がクソゲーを量産しているのだが)
けれど私としてはやはりときメモGSが最高峰にいて、今でも時々プレイしたする。
コナミが家庭用ゲーム開発から撤退を表明したためもう新作が出ることはないことが惜しまれる……。
もしかしたらラブプラスの女性向けバージョンも出るしれないなんて思ってた。
今はときメモGSを受け継ぐような丁寧でボリューミーな乙女ゲームが開発されることを祈るだけだ。
総評:クソに紛れて良作が埋もれていたりするので諦めず探し続けてみよう!